ハコボレ日記

演劇企画ハコボレ 前田隆成のこぼれ話

ハコボレ配信公演について

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お久しぶりでございます。このブログを立ち上げるのも3、4ヶ月振りなもので。

誰かが待っててくれるであろうことを望んで交信します。どうぞお付き合いください。

 

さて。表題通り。ハコボレ初の配信公演が2週間後に迫りました。

「初物」を卸すのはとても心がざわつきますが。現在ソーシャルディスタンスを保ちながらほぼ一人芝居を製作しています。第0回の旗揚げ一人芝居を思い出します。

 

一月にございました公演からもう早半年。東京に引っ越してずっとハコボレの公演を望んでいました。その道中にこのウイルスの騒動。上手くはいかず断念した3月の東京公演。そして公演延期になった6月の二人芝居「ハコがまゑ」我々だけでなく、全国、いや世界中の演劇がなかなか身動きが取れない中、それでも小劇場から演劇を発信することの難しさを痛感しています。

 

正直「それでも演劇を」ともがきながら、出演オーディションに噛り付くも全く選ばれない半年で。悔しさに惨めさをかみしめながら日々を過ごしてました。東京での新しい出会いや、脚本の仕事を頂いたりで。日々は経過していきますが、根底にある。「劇場での演劇」は遠くなるばかりで。これができないなら「どうして生きればいいのか」ずっと苦しかった。先輩方に相談すれば、苦しいのはお前だけじゃない。みんなしんどい時期だから頑張ろう。と声もかけてもらえました。ですが、その時はどうにも明るい気持ちにはなれなかった。

 

そんな灰色の日々の中で、今回、大阪は天王寺に構える劇場「Stage+Plus」さんからお声かけ頂きまして、ハコボレ初の配信公演を行う運びになりました。代表の角居が、無名劇団さんから繋いで頂いたご縁です。

やるかどうかの電話を頂いて私は即座に「お願いします」電話口で頭を下げていました。「劇場で演劇ができる」ぞの事が嬉しかった。

 

ただ、今回はいつもいてくれた客席に、お客様が居ない。それは正直どう左右するかはわかりません。共有できる演劇の形は変わるのか。画面の向こうの皆様にどう伝わるのかを試行錯誤する毎日です。じっくりと作品と向き合っています。

 

さて。配信公演。「空箱」について。

今回の作品のあらすじです。

 

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こんな時代を超えて。2100年代の「芸」は果たしてどのような姿を求めるのか。

その問いを演劇に昇華させたいと思っています。規制、制限、飽和が年々増す中で。我々のような数を持たない端っこの表現者は何を求めるのか。自身を投影した、吹けば飛ぶような人間達の「芸」についての物語。

 

詳細はこちらです。

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お時間は50分程度の作品です。8月15日、16日はどうぞお時間を頂けますと幸いです。これから意地でも毎日発信していきます。どうぞ一人でも多くの人に知ってもらえると幸いです。最後までどうかお付き合い願います。

 

ハコボレ主宰 前田隆成