配信公演「空箱」創作記録④
「空箱」の交信を。
本日は音響、照明スタッフさんと劇場稽古と打ち合わせを終えて。
皆様遅くまでありがとうございました。お疲れ様でした。
今日はとある演出家さんに稽古を観て頂きまして、たくさんダメだしを貰いました。
………「ダメだし」って言葉狩りにあったんですかね。最近、聞きません。フィードバックとか、アドバイスとかかな……私の出身高校演劇では「ダメだし」だった。まあ置いておいて。
久々ダメだしにもらう側になると、嬉しいですね。高校演劇の名残で絶対正座して聞きますもの。
自分で作・演出・出演をしていると主観的になりすぎてしまうのはずっと課題でした。だから今日はきちんとしたダメだしを頂けて本当に有難かった。
納得して稽古を繰り返す。見えない一歩じゃなくて着実に進めている感じがたまらなかった。演出家って作品の道を照らす人だ。と改めて認識。翻ってお前、自分自身はどうなんだい?きちんと相手に届いているのか。ダメ出しの内容とその伝え方も吸収していきたい。
そういう意味でも、代表角居と話して、師匠が欲しいよねって話になった。
私は落語や古典芸能が好きで、その師弟関係にも憧れがある。
どうにも皆「平等だ」という流れの中で、演劇という「芸」の手段を一代で終わらせすぎじゃないか。演劇屋の中で弟子を取るというのはあまり聞かない。俳優なら付き人とかかな。劇団が暖簾分けしたりって聞かないな。襲名もなければ名人もない。創ればいいのになと思う。
例えば二代目ハコボレ主宰○○なんてどうだ。これは無いな。乗っ取られてる。
色んな座組に客演して「郷に入っては郷に従え」の精神と「己の我」を通す図太さ。そのバランスを持っていたいものだね。
師匠選びも芸のうちって好きな落語家が言ってた。
演劇ももっと継承されゆく芸能になればいいなと思った。
稽古場からは以上です。
また明日も交信します。