ハコボレ日記

演劇企画ハコボレ 前田隆成のこぼれ話

配信公演「空箱」創作記録③

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本日も交信を続けます。

 

みんなの昔なりたかったものは何だろう。

今日はそんなテーマから始めてみます。

 

 

幼稚園の時、姉は「獣医」になりたいと言ったので、私は真似をして少しズラして「動物の飼育員」になりたいと何かに書いた記憶がある。その後、私は剣道を始めたころは警察官になると思い、絵筆を握った時には画家になりたかった。結果今は全然違う道を歩んでいるが。

 中学の先輩は在学中に危険物取り扱いの免許を取って卒業後自衛隊に入ったらしい。中学の同級生は整体師になると目を輝かせ修学旅行で揉まれた記憶がある。曖昧だが。。栄養士になりたいといってた子。みんな色々話してた。中学生で何かになりたいと思えるのは早いのか。それもわからない。

 私は中学卒業時には「俳優になる」と思っていた。人と同じは嫌で、見返したい。そんな劣等感丸出しの思春期。今は演劇を作っている。幸せかと問われれば。やりたい事が出来てるんだから幸せだとも思うし。贅沢な悩みを抱えているだろう。

 

もしも、生まれながらに幸せになる道が決まっていたのならば。

アナタはその道をまっとうに歩むだろうか。

 

 今回の「空箱」のあらすじの中に「職業がDNAにより生まれながらに決定される時代」という背景を描いています。そんな中で今回は「芸術」という一部を取り戻そうと奮起するチームの下っ端。施設に囚われたメーデーという少女の小さな世界より語られます。また、伝統芸能継承係として「生まれながらの噺家」という男も登場します。そして決められた社会が幸せだと信じるAIのR・サルサン。

 

「なるべき職業が生まれた時から決まってる」それ以外を選べないことが当たり前の社会。今回もハコボレらしい「現世から少し遠いようで、地続きのSF」をお届けします。

 

今回は短いですが。以上です。

また明日もお会いしましょう。

 

前田隆成