ハコボレ日記

演劇企画ハコボレ 前田隆成のこぼれ話

シリーズ三部作の演劇と小説のこぼれ話

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本日はハコボレ年明けの初会議。

構成員が五人になったので、会議する場所を選ぶのにも苦労する。

いつもの天王寺のとある喫茶店で今年の計画とそれぞれの抱負を聞く。

 

今年の大目標はまずは東京公演『はこづめ』の成功そして、ハコボレの梅雨の公演と秋の公演二公演行うことである。今年だけで三つの公演を運営しようとすると中々に重くなる。そのほかにも落語研究会の予定や、前田個人としての俳優業の予定を立てたり。やりたいことは目白押しな訳である。

 

第三回公演と第四回公演の構想はもう頭の中にあって。それぞれ4人芝居と5人芝居を行う。その人数を増やして行う企画も五人で一度切り上げ、2020年からは新たなハコボレが始まる事だろう。2019年の年始にもう来年の事を語るなど、鬼はさぞ大笑いしているだろう。この思考を叶えるために自分の計画は着々と進んでいる。

 

おい。お前はいつ脚本を書いているんだと問われることもあるので答えておくと。この記事を書く前後には必ず作業している。要は準備体操の様なもので、これが思考回路を繋げてくれる。何せ本当にやるならば今月中には次回公演の脚本の大筋を書き上げなければならない。

 

少し今回の作品と次回の構想を。『はこづめ』三人芝居

 人が地球から離れ宇宙に移住し様々な分野の職に特化した星で働く世界。例えば「医療科学の星」や「林業の星」「図書館の星」など。星の大きさや形で上層、中層、下層と区域が分けられ格差が広がる星々。その最下層宇宙の果ての「屑鉄の星」でロック好きの青年と、無線機ばかり作っている技術者。そこへ「音楽の星」からやってきた作曲家が落ちてくる。出身星が異なる三人が出会い、音楽を教える代わりにロケットで脱出を目指す。落ち零れ達が星に爪跡を刻む物語。

 

 これが今回のあらすじ。そして次回は『はこづめ』人類が宇宙へ飛び立つ前の物語。「四人芝居」は内乱を鎮めるために新たに人工的に神様を創る物語。「五人芝居」は壁の外に追いやられた人間達が、戦車を自作して革命を起こす物語。どうにも神々しく、荒々しい内容だが、根本には少年心を忘れずに、身を削ったハコボレらしいシリーズhaco三部作を発表する。その為にも、まずはこの1月に立ち上がる3人芝居を是非劇場へ観に来て欲しい。

 

 さらにハコボレは小説を発表している。これは『ハコがまゑ』から始めたことだが、前田の脚本を元に小説家 九九囲(kuku kakoi)に書き下ろしてもらっている。

 今回は『はこづめ』の物語の後日談。『種と骨』を掲載している。彼らが起こした衝撃を後の宇宙にどう響いたのかを「記録の星」の人間が旅を重ねて本に綴る物語。舞台を観た後にじっくりと読みたくなる小説だ。

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デザイン 馬詰峻

 小説と脚本を同時に掲載した文庫本を公演の物販コーナーに置いています。チケットの栞も大阪公演とは別のカラーバージョンを用意しています。大阪公演用の栞もお手に取って頂けるように配置するので是非お立ち寄りを。

 小説と脚本の共存している文庫本。自費出版なので少々お値段は割高かも知れませんが、劇場でしか手に入らない代物です。数量限定なのでどうか手に取って確かめて欲しい。チラシのブックカバー、文庫本、栞を愛用して頂けると幸いです。

 

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小説「種と骨」抜粋

 

 今後もハコボレの小説を書き下ろしている、九九囲の作品に注目してもらいたい。そこにはきっと劇場で観た貴方だからこそ感じ取れる文が詰まっているはずです。将来、我々の小説が書店に並んだり、街中でハコボレの本を読んでいる人と出会えた時に、私はきっと涙を零してしまうだろう。そんな日を目指して。

 

文体が揃わないのは諸々調整中なのでご容赦ください。

明日も稽古ですので、今日はこのあたりで。

 

前田隆成