京都の劇団。來來尸來(らいらいしーらい)のこぼれ話
こんばんは。今日は京都の劇団の來來尸來(らいらいしーらい)の制作/広報のしき(shiki)さんにお会いしました。今回の記事は新しい出会いと予感のお話。
しきさんはハコボレの前回公演「はこがみ」と先日の第肆回ハコボレ落語研究会を観に来てくれた。私も以前より広報活動に力をいれているしきさんに興味を持っていたので、お話を聞こうと喫茶店へ行った。
まずは來來尸來の劇団のウェブサイトをご覧ください。
製作者はしきさん。サイトがわかりやすく綺麗なのは高級感があり好きです。
私もハコボレのサイトを製作するのでわかるが、これはクオリティが高い。
特に注目なのが「層と要素」のページ。
→http://lailai.main.jp/layers002
あらかじめ脚本の構成を「レイヤー」として公表している。さらに「こんなお客様にも届けば」という想いから「ターゲット」も記載されている。他の団体では、余り見ない面白い試みだと思う。
どうしても観客として演劇を選ぶ際「作品内容がフライヤーだけではわかりずらい」や「自分に合う作品かがわからない」などある。しかし、このページでは初めて演劇を見るお客様にもわかりやすい、丁寧なガイドラインが轢かれている。もちろんこの仕掛け人もしきさんだ。ここまで制作と広報を徹底した彼女がいる劇団はまだ旗揚げ1年目であることが一番の衝撃だ。
しきさんは「お客様が来やすく、居やすく、お帰りまで気持ちよく」を大切にしている。これはハコボレの制作/総合指揮の角居も同じ意見だ。そして來來尸來はまずは10年後も存在している劇団を目指している。これは私がハコボレの旗揚げの時に自分に誓った文言と同じだ。作品の方向性は全く反対と言っていいかもしれないが、お互いの中に宿る団体の「核」は近いかもしれない。
來來尸來は京都で。ハコボレは大阪で活躍し今後一緒に何かの企画ができればいいねとお互いに話をして別れた。演劇の制作や広報、戦略の話をしてこれほど共鳴し心が躍ったのはいつ以来だろう。高揚したまま記事を書いている。
そんな來來尸來の002公演「スパイア」は9月29日に京都で御座います。
一回限りの特別な公演です。料金は「投げ銭制」これも面白い!
是非、行きましょう。私も劇場に居るかもしれません。
しきさん。本日はありがとうございました。
前田隆成