月刊カタナラシのこぼれ話①
2月24日(日)本日はいかがお過ごしでしょうか。
まだご予定のない方は是非この通信を覗いてみてください。
『月刊カタナラシ』
俳優、片山直樹が主催する演劇研究企画。「未知の体験を広く知り深める」ことをスローガンに、年代問わず様々な俳優や職業の方を募集する。演劇を通して何ができるのかを様々な角度から掘り下げていく”検証の場”です。私には私の、貴方には貴方の芝居論がある。それを互いに分かち合い、一冊の資料にまとめ月刊で発行する。
日時:2月24日(日)19:00~22:00
会場:芸術創造館 演劇小B
料金:1000円
~こぼれ話~
東京公演が終わり、片山直樹と改めて電話で話をした。というのも、彼と他のハコボレ構成員の間には微妙な溝があり、私も温度差を感じていた。彼は今後どうなっていきたいのか、ハコボレで何をしたいのかなどを聴いてみた。すると「俺はずっといろんな責任から逃れてきた。今まではただ役者だけやってればよかった。だけどハコボレにはそれだけでは居れない。だから自分に何ができるのかを悩んでいる。」詳細は割愛したが、そんな話をしてくれた。彼が正直に言語化してくれなければ今回の企画を促さなかったと思う。
この度、ハコボレの出演者募集をする。実はこの提案をしたのも片山だ。私は現場で出会ったり直接仕事をご一緒した人しか一緒にしない方針だった。しかし彼は「もっと多くの人を観たほうがハコボレの為になる」と言ったのが始まり。そんなに強く言うのも珍しかったので片山に乗った。しかし私が出演者を募集する前に模擬試験をしておきたいと彼に相談したら。一言「わかった」と飲み込んでくれた。
そこからハコボレの全員で議論し合い、模擬試験の一回でも、単発で終わらせるにはもったいない。何か別の面白い企画を継続できないか。俳優向けのワークショップは?いや、むしろ演劇に関心があるけど入り口がわからない人向けはどうか?など話し合いった。その末に、出会った人や体験内容を記録して最終的には一冊の資料本にして発行しよう。そのように方向性を決めて詳細は片山に任せてみた。
今回の研究テーマは『他者から見た自分に気づく試み』自分が魅せたい自分と、周りから見えている自分の違いについて体験する。
毎月続くこの企画のゴールは2020年に、月刊カタナラシに参加した仲間と舞台を創ること。なんだって研究の先にあるのは発表で、毎月製作した資料の完全版を公布する予定だ。
当日の駆け込みも受け付けているようです。
長く文字を並べましたが、気負わずに参加をお待ちしております。
前田隆成