ハコボレ日記

演劇企画ハコボレ 前田隆成のこぼれ話

古ぼれ話 始めました。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ
にほんブログ村

いつか読み返した時に、青いだの若いだの思える日が来るのかもしれない。そんな日に向けた交信を今後「古ぼれ話」と名付けます。昔話から最近の失敗談。今後に活かす教訓などを書きましょう。

今回は誤字のお話。最近、脚本を書き終えたらまず仲間や友人に提出する。その際に誤字が多い事を指摘されてチェックリストが帰って来る。その反省と恥ずかしさについて考えました。

 小学六年生のテストの返却時。担任の三上先生に「お前は詰めが甘いな」とニヤリと笑って言われた。指摘されたのは「大化の改新」を「大家の改心」と漢字を間違えた。大家さんが心を入れ替えて更生したのが歴史に残る訳なく。先生はクラスのみんなに間違いを黒板に書いて説明した。あの意地悪の混じった顔が印象的で、今でも何か些細なミスをするときに思い出す。あの頃から本質は変わって居ないと思うと恥ずかしい限りだ。

 文字を扱う仕事で誤字がある。これは俳優が舞台上で台詞を噛む程に同罪だと思う。客として一気に冷めるし集中力が削がれる。俳優をやる上で当たり前の仕事を、文字に起こす時に気を配っていなかった。確かに台詞を書くときは、気持ちを優先して熱量や勢いの流れで書き切るところがある。しかしその後の点検作業が零れがちだ。送り仮名や漢字の変換などで意味が変わるし、相手に文章から雑な印象を与えてしまう。締め切りは守ると豪語したが、誤字だらけでは恰好が付かない。これには反省だ。

 この記事にも誤字が目立つ。そのたびに構成員から誤字チェックが行われてメールが届く。そして思いだす担任の顔。脚本の為に書き始めた記事なので、ご愛嬌で済まさないように努めます。

 

いつか読み返した時に「詰めが甘いな」と、あの顔を思い出さないように。

未来の私へ警告しておきます。以上「古ぼれ話」でした。

 

前田隆成